住居にネットワーク環境が来て、いつかAdobeのAIRでなにか作りたいなって思っていたのでなにか作りました。でまぁそこいらの紹介の話とか。
=AIR=
AIRはAdobe Integrated Runtimeのことで、Flashをそのままデスクトップアプリにできまっせって言うものです。ようするにFlash使いでもデスクトップアプリを作れて幸せってやつです。
こいつを使えばFlashをほぼそのままデスクトップアプリとして移植できるほか、多言語より簡単にかっちょいいデスクトップアクセサリを作れます。
=開発のコスト=
まず、開発するのに必要な経費はありません。タダです。Adobe Flashとかを買う必要はないです。
そして面倒なこと、例えばウィンドウが隠れた時に描画更新をするとか、ウィンドウのスタイルを変えたりとか、背景の透過処理を行うとかで開発者が頭を悩ませる必要はないです。Win32 APIとかで憤死する時代は過ぎ去りました。
=開発に使うもの=
・Adobe Flex SDK
・FlashDevelop
この2つが必要です。
詳しくは、無料でFlashの制作環境を構築 FlashDevelopとFlex SDKのインストールとかを見てください。
=AIRを作る=
FlashDevelopでAIRを作る際の下ごしらえレシピとかを参考に、AIRを作ります。
取り合えず、AIRプロジェクトを作ってみる。
1. 新しいプロジェクトを作る。
2. AIR AS3 Projectorを選ぶ
3. プロジェクト名とかを付ける
4. プロジェクトが作られる
5. [F5]とか[ctrl+enter]で実行してみる
ここで、上手くいったら上記の画像になるはずです。もし上手くいかなかったら「application.xml」を確認してみます。2行目に、
<application xmlns="http://ns.adobe.com/air/application/1.5">
ってのがあり、その「―――/application/1.5」が「1.5」でなかったりするので直します。
とまぁ、基本的に特にすることは無いです。
んで、これをAIRのパッケージにします。
1. 「CreateCertificate.bat」を書き換える
9行目に、
set PATH=%PATH%;C:\flex_sdk_3\bin
ってのが書いてあるので、これを自分が入れたFlexSDKのbinのパスに直します。
僕は、「D:\My Documents\flex\flex_sdk_3.4.0.9271」って所にFlexSDKを入れてるのでそう直します。
set PATH=%PATH%;D:\My Documents\flex\flex_sdk_3.4.0.9271\bin
2. 「PackageApplication.bat」を書き換える
同様に、8行目に、
set PATH=%PATH%;C:\flex_sdk_3\bin
って書いてあるので直します。
set PATH=%PATH%;D:\My Documents\flex\flex_sdk_3.4.0.9271\bin
3. 「CreateCertificate.bat」を実行する
上手くいけば、上記の画像の通りになるはずです。
With password: fd
がパスワードなので覚えておきます。
4. 「PackageApplication.bat」を実行する
上記のパスワードを入力して、
上手くいけば、上記に画像の通りになるはずです。
5. [プロジェクトの場所]\airに.airファイルが出来てる
上手く、ry。
証明書の関係でたぶんネット環境が無い、もしくは学校のようなネット環境だと上手かないっぽいです。
=ためしに作ったもの=
んでまぁ、Yahooのチルノ画像検索機能を使ってデスクトップ端にひたすらチルノを表示するアプリを作ってみました。
具体的には、URLLoaderクラスを使ってyahoo画像検索のhtmlを取ってきて、必要な部分(サムネイル画像のURL)を文字列検索とかして抜き取り、それを一定周期で表示させました。
サーバー通信とか、一定時間で変わるとか、地味に面倒そうなものでも結構簡単に作れます。
ネックはメモリ管理でつまづく可能性があるところぐらいだと思います。
特に、
stage.nativeWindow.startMove();
って書くだけで、マウスドラッグ移動を実装できるあたりすばらしいです。
=まとめ=
AIRすごいし、タダだし、やってみて損はない。みんなやってみようぜ。
ウィンドウのスタイル変更とか背景透過とかは「application.xml」を書き換える必要があります。
Adobe AIRメモさんのページを参考にすると分かり良いです。