最近C言語関係でコマンドプロンプトの使い方について聞かれることが多いので、それについてまとめてみようと思います。
●カレントディレクトリの移動(切り替え)
「cd」コマンドで移動することができます。例えば今ホームフォルダにいるけどデスクトップに移動したいなーというときです。
C:\Users\Hoge>cd Desktop
C:\Users\Hoge\Desktop>
ホームフォルダに戻りたい(上のディレクトリに移動したい)ときは「cd ..」とするとできます。
C:\Users\Hoge\Desktop>cd ..
C:\Users\Hoge>
移動したいディレクトリが別のドライブ(例えばUSBとかの場合、仮にIドライブとします)にある場合もあるでしょう。そのときは/dオプションを指定する必要があります。
C:\Users\Hoge>cd /d I:
I:\>
●コンパイルについて
お馴染みの「bcc32」でコンパイルします。(拡張子を忘れないように)
C:\Users\Hoge\Desktop\temp>bcc32 hoge.c
さて実行ファイルがちゃんと生成されているか確認しましょう。カレントディレクトリのファイル一覧を表示するには「dir」コマンドを使います。
C:\Users\Hoge\Desktop\temp>dir
2013/05/16 00:25 77 hoge.c
2013/05/16 00:26 52,224 hoge.exe
2013/05/16 00:26 465 hoge.obj
2013/05/16 00:26 393,216 hoge.tds
「hoge.exe」が確認できます。あとはhoge.exe(.exeは省略できる)とでも打てば実行できます。
●出力先変更(リダイレクト)
情報オリンピックなどでは出力結果をテキストファイルで提出する必要があったりします。コマンドプロンプトに表示された実行結果をいちいちテキストファイルに手で入力するのは面倒です。なので実行結果をそのままテキストファイルに出力しましょう。
C:\Users\Hoge\Desktop\temp>hoge.exe > out.txt
ちなみに出力だけではなく、入力を変えることもできます。つまりキーボードからの入力をテキストファイルからの入力に変えるということです。
C:\Users\Hoge\Desktop\temp>hoge.exe < input.txt
他にもコマンドプロンプトでは、ファイルをコピーしたり削除したり色々できるのですが、とりあえずは覚えなくてもC言語を扱う上で困らないと思います。調べてみるとおもしろいかもです。